【体験談】インスリンポンプに感謝

1型糖尿病と診断されてしまいました

私は9歳の時に、1型糖尿病と診断されてしまいました。まるでよくあるような風邪のような症状で全身がだるくなってしまい、大量の水分を飲んでは頻繁にトイレに行くといった症状が出てきたのです。
それがやがて高血糖で昏倒してしまい、ついには病院に運ばれて病名を知ることが出来たのです。

 

この病気は一生治ることの無い病気だと医師に聞かされても私の自覚は薄かったのを覚えています。その反対に自分自身を責めた母親から「お母さんの身体がポンコツだったせいで本当にごめんね」と泣きつかれてしまい、徐々に病気の深刻さを理解することが出来たのです。
それ以来、注射を使用してインスリン投与を続けて来ました。最初の頃は私に代わって注射を打つ母親の手が震えていて、多少の痛みが生じていましたが、娘の体に注射を打つことの辛さというのも、ここ最近になってやっとわかってきました。

 

小学生のころは一日にニ回、そして高校に入ってからは4回注射を打っていましたが、どうしても血糖値のコントロールがうまくいかず低血糖になってしまい、体がブルブル震えたりしてしまったことがありました。

 

私にとりまして血糖値のコントロールの負担感というのは生活のうち60?70%を占めるものだったのです。この病気がなければ100%が生活に使うことが出来るのに、生きることで精一杯の人生になってしまっていたのです。そして一年半前からインスリンポンプを使うようになり、このコントロールにかける労力というのが格段に減ったのです。血糖値が安定してきて「私にもこんな生活があったんだ」と驚きを隠すことが出来ませんでした。
ポンプが私の人生を変えてくれたと思います。

 

糖尿病の患者会でボランティアをしていた活動をもっと世間的に広げようと考え、現在大学院で公共健康医学を学んでいます。病名に関係することなく、様々な病気を抱えた患者さんをサポートすることの出来る仕事にいつかは就きたいと考えています。

 

糖尿病になって良かったとは決して思うことは出来ませんが、糖尿病によって私の生きる意味というものを認知することが出来たのです。もし糖尿病が発症していなかったらどんな人生を送っていたのかと考えることもありますが、身体のことを考えることが無くなるので、もしかしたら今よりも不健康な生活を送っていた可能性もあります。
インスリンという画期的な治療法に大変嬉しく思います。これからの医学会の発展に少しでも役に立ちたいと思います。



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