【体験談】インスリン初体験

インターネットで糖尿病患者が集まるコミュニティサイトを発見

今年の暑い夏の事です。私はお盆休みをずらしてみんなが仕事を始める20日過ぎから休むつもりだったのですが、18日に気づいた右頬のはれと痛みが、翌日の19日には両方の頬に広がってきてしまい、体温39度オーバーという高熱となってしまったのです。
そのうち睾丸まで腫れ出してしまい、一時は手拳大に腫れ上がってしまい、座薬無しでは眠れなくなってしまうほどまで悪化してきてしまったのです。結局、熱と腫れが引くまでに8日間もかかってしまいました。今思いますと、それが糖尿病を悪化させた原因だと考えることが出来ます。

 

9月初めの検診時に、血糖値が異常に高いということで薬を変えますと言われ、次回10月まで薬を服用しながら様子を見ることになったのです。10月に入ってブドウ糖負荷試験等を受診し「ほとんどインスリンが出ていない」との診断だったのです。
「インスリン注射で一時期、膵臓を休ませてください」との医師の言葉に 「あぁ、自分の身体はもうそんなに悪化してしまっているのか。それでも先生は一時期って言ってたな。一生とは言わなかったぞ」っと心の中で、インスリン注射に対する不安と、恐れが渦巻いていたのを覚えています。

 

「インスリンを打つようになったらもう終わりだぞ」
「糖尿病も重症になると未来が見えなくなるぞ」
などとさんざん脅かされていた状態というのが、まさにすぐ目の前で起こってしまったのです。すぐにベットを用意するからと言われても、仕事を理由にして、月末まで逃げてしまう始末の自分。糖尿に利く漢方薬や青汁など周囲の人達はいろいろと勧めてきてくれました。

 

しかし残念なことに、勧めてくれた人が試したものは一つも無く「知人がこれを試して良くなった」や「インターネットでも評判がいい」などといった実際にその人が身をもって糖尿病が治ったモノというワケではありません。
それでも、一人でも多くの人に頼りたい気持ちはありましたが、入院予約まで時間も無く、大抵それの薬などが高価で、続けて服用が条件となっていることから諦めるしかありませんでした。
インターネットで糖尿病患者が集まるコミュニティサイトを発見して、入院、インシュリン注射に踏み切れた大きなキッカケとなりました。
入院期間は、2泊だけで、朝8時に病室に入っていきなり採血をし、5分後再度現れた看護婦さんの手には小さな注射器が見えました。「血糖値が高くなっているので、今からインスリンを打ちますね。はい、肩出してください」
そう、これが私がインスリン療法を開始する一回目の注射となったのです。



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